フィリピンへの留学が決まった方、「英語漬けの毎日だから自然に英語が話せるようになるだろう」と思っていませんか?
これは本当によくある思い込みですが、そんなに甘くはありません。
フィリピン留学中に数多くの友人が出来ましたが、3ヶ月〜半年滞在しても全く英語が出来るようになっていない、あるいはほとんど上達していない、という人が数多くいました。
その人たちとよく話をすると、ある共通点があることがわかりました。
それは、「留学の目的が曖昧」、「留学前に全く勉強していない」ということです。
確かにフィリピン留学はマンツーマンレッスンが中心で、授業も1日5〜8時間のボリュームがあり、圧倒的に英語力を伸ばせる環境であることは間違いありません。
しかし、フィリピンの語学学校はあくまでもアウトプットの場です。インプットの場ではありません。
それ故、なんのために留学に来ているのかが曖昧だと、授業へのモチベーションも上がらず、なんとなく毎日を過ごすことになりますし、そもそもアウトプット出来るだけのインプットがないと、毎日ほんの少ししかアウトプット出来ず物凄く効率が悪いです。
そのためこれから留学に行かれる方には、「留学の目的を明確にする」ことと「単語と文法の基礎を身につける」ことを強くお勧めいたします。
留学の目的を明確化する
皆さん何らかの目的があってフィリピン留学に行くことを決めたのだと思います。
例えば「ワーキングホリデーに行きたい」や「TOEICの点数を上げたい」、「スピーキングが出来るようになりたい」などです。
それをもっと明確なものにし、具体的な目標に落とし込んで見ましょう。
「ワーキングホリデーに行きたい」であれば「飲食店で働けるよう、英語で注文を取れるようになりたい」などです。
こうした具体的な目標があると、留学中もその目標にそった勉強が出来るようになります。
そうすると、日常英会話ではなく、ビジネス英語を中心に学ぼうなど、漫然と勉強するのではなく、目的意識を持って勉強することができるので効率良く英語力を上達させることが出来ます。
単語と文法の基礎を身につける
大事なことなので何度も言いますが、フィリピン留学はアウトプットの場です。
フィリピンの語学学校でも単語、文法を学ぶことは出来ますが、非常に効率が悪いです。
ただでさえ、基礎が出来ていないのに、その基礎を英語で学ぶことほど非効率なことはあるでしょうか。
しかも文法用語は、日常会話で使わないため聞きなれない単語が多く、余計に理解するのに時間がかかってしまいます。
例えば関係代名詞は"relative pronoun"ですが、TOEIC900点超えてる私でも「????」となってしまいます。
単語と文法ばかりは日本語で勉強した方が圧倒的に理解が深まりますし効率的です。
留学前に十分なインプットを済ませ、簡単な質問や受け答えは出来るようにしておきましょう。
目標は、自分の意思を簡単に伝えられたり、話し相手から簡単な情報を引き出せるようになることです。
高校の英語の授業で習ったことは一通り理解している、というレベルです。
例えば、"I want to go to a supermarket.(スーパーに行きたい)"や"Do you have any brothers?(兄弟はいるのですか)"くらいは、ゆっくりでも話せるようになっていると、留学後の上達が非常に早くなります。
では具体的にどう勉強したら良いでしょうか?
皆様のレベルも様々だと思うのでレベル別にお勧めの参考書をご紹介します。
中学レベルから怪しい
英語が全く分からない、中学レベルから英語に躓いたという方は、中学英語からしっかり復習しましょう。
単語編:中学英単語をひとつひとつわかりやすく。
英単語が全く分からないという人にお勧めです。
この単語帳は、動詞であれば「have,like,write,read,come,watch」などの超基本単語を扱っております。
こちらはイラストや説明が豊富で、英語が苦手な方にも理解しやすい内容となっています。
文法編:中学 英語を もう一度ひとつひとつわかりやすく。
『中学英単語をひとつひとつわかりやすく。』の英文法バージョンです。
かなり具体的かつ丁寧に説明されているので、読むだけで中学レベルの文法が理解出来る本となっています。
かなり容易な内容となっておりますので、1週間もあれば読みきれる本です。
英文法に不安がある方は何度も読み返しましょう。
高校レベルが怪しい
高校から英語に躓いた、上記の中学レベルの参考書をやりきったという方は、大学受験用の参考書を用いて、復習していきましょう。
ここでしっかり基礎を身につけることが出来れば、フィリピンに行った後驚くほど英語がみるみる話せるようになりますので、頑張りましょう!
単語編①:速読英単語 入門編
中学レベル〜高校1,2年生レベルの超基礎単語を学習することができます。
こちらの単語帳は、長文(50~100語程度)を読みながら、新しい単語を勉強していくというスタイルです。
そのため、英文法のおさらいをしながら単語を学べますし、文章の中で単語がどのように使われているかが分かるためおすすめです。
単語編②:DUO 3.0
時間に余裕がある方はこちらも取り組みましょう。
時間がない方でも留学中に必ず自習するようにしましょう。
この参考書は下記のような例文とともに英単語を学んでいくスタイルです。
We must respect the will of the individual.
個人の意志は尊重しなければいけない
DUO 3.0は上記のような例文が560収録されており、これらの例文を学ぶだけで重要単語1600語と重要熟語1000語を効率的に覚えることが出来る仕組みになっております。
また、「DUO 3.0/CD復習用」という復習用CDを使えば、560の例文を1時間で一気に復習することができるため、非常に効率的です。
リスニングの練習にもなりますし、復習を繰り返していると掲載されている例文も自然と頭に記憶されてきます。
英語を話すとき、自然のDUOで学んだ例文が頭に浮かんできて、そのまま口に出てくるようになるため、スピーキングにも非常に有効です。
文法編:総合英語 Evergreen
凄く分厚い本となっているため、全部読む必要はありません。
この参考書は「関係代名詞」「前置詞」など各章ごとに、下記のように3つの構成分かれています。
- Part 1「なぜを理解する」
- Part 2「基本を確認する」
- Part 3「より深く学習する」
時間がない方は最低でも各章のPart1は読むようにしましょう。
時間に余裕がある、あるいは「絶対に英語が出来るようになりたい!」と強い目的をもたれる方はPart2まで進めてください。
『Evergreen』は辞書的な使い方も出来ますので、フィリピン留学中も文法で分からないことがあれば都度立ち返るようにして下さい。
まとめ
フィリピン留学はコスパが良いとは言えども、月20~30万円はかかります。
せっかくお金も時間もかけて行くのだから、英語力をアップさせたいですよね。
そのために必ず「目的を明確にする」ことと「単語と文法の基礎を学ぶ」ことを留学前に行いましょう。
物凄い勢いで英語の伸びが実感出来るので、留学中に「やっておいて良かった!」と思うはずです。
是非やってみて下さい!