日曜の夜になると「明日、会社行きたくない、、、」と急に憂鬱になってきます。
土曜の夜にはもう「休みの半分が終わってしまった、、、」と気分が沈んでしまうひともいるでしょう。
こうした日曜の憂鬱のことを「ブルーマンデー症候群」と呼ぶそうです。
日曜夕方に放映されるサザエさんにちなんで「サザエさん症候群」という俗称もあるくらい、日本国民にとって一般的な悩みのようです。
統計でも、多くの人が「月曜日が憂鬱」と感じていることを示しています。
- 江崎グリコのアンケート調査(2018年2月に働く男女と専業主婦の各400人に実施)によると、「憂鬱に感じる曜日」は月曜日が各層とも最多だった。
- 労働者健康安全機構の旭労災病院(愛知県尾張旭市)の研究によると、心臓への負荷(収縮期血圧×脈拍数)は月曜午前が他の曜日・時間帯より高かった。
- 早稲田大学准教授の上田路子らによる人口動態調査票の分析では、男性の自殺が最多なのは月曜午前であった。
- 厚生労働省の自殺死亡統計の概況によると、曜日別の自殺者では月曜日が男女ともいちばん多く、もっとも少ない土曜日の1.3〜1.5倍もの開きがある。
日曜日の会社の憂鬱は会社員の誰しもが感じていますので、皆さんだけの悩みではありません。
そんなに思い詰める必要はありません。
しかし、毎週日曜の夜になると襲ってくるこの憂鬱を何とかしたいですよね。
今回はそんな日曜日の憂鬱を吹っ飛ばす対処法についてご紹介します。
目次
なぜ日曜日になると憂鬱になるのか
「会社に行きたくない」を解決するためには、まず「なぜ、会社に行きたくないか」を明らかにする必要があります。
人間関係の悩みがある
職場に意地悪を言ってくる嫌な人がいたり、上司と上手くいっていなかったりすると、会社に行くのが憂鬱になってしまいます。
下記図のように非常に多くの方が人間関係に悩みを抱えています。
転職経験者の半数以上が「人間関係が転職のきっかけになったことがある」と回答

―『エン転職』ユーザーアンケート―
8割以上が「今までの職場で、人間関係に難しさを感じたことがある」と回答

―『エン転職』ユーザーアンケート―
怒られる
誰だって怒られるのは嫌です。
自分の自尊心が傷つけられ、凄く惨めな気持ちになります。
仕事でミスをして怒られるのは仕方ないですが、必要以上に攻撃したり、人格を否定するようなパワハラ上司がいると、会社に行きたくなくなるのは当然です。
仕事で成果が出せない
仕事で結果が出せないことも、仕事が憂鬱になる原因の一つです。
人間誰しも人から認められたいものです。

仕事で成果が出ないと誰からも認められず承認欲求が満たされません。
自分は「仕事が出来る」「やれば出来る」と思っている方が大半でしょうから、現実とのギャップがあり辛くなってしまうのです。
成長出来ていない
人間誰しも「成長欲求」というものを持っています。
成長することそのものが目的なのです。
昨日できなかったことが出来るようになると、それだけで嬉しくなりますよね。
人間は日々こうした成長をとおして、喜びややりがいを感じています。
成長できない毎日が続くと、なんのために仕事をしているのか分からなくなってきます。
仕事ができる人でも、実力を十分に発揮できる環境がなかったり、成果に応じて成長出来るチャンスを手に出来ない環境に属していると成長が抑制されてしまいます。
こうした停滞感が「会社に行きたくない」という気持ちにさせるのです。
「会社に行きたくない」を解決する方法
行きたくない理由を明確にし、それを解決することが根本対策です。
ですが、それは難しい場合がほとんどですし、解決には時間もかかります。
また、解決したとしても働くことが自体が嫌なのは仕方がありません。
そんな皆さんに、即効性がある対策をご紹介します。
「会社に行きたくない」は幻想と知る
軽度な人であれば、「会社に行きたくない」は一時の感情であると知るだけで解決します。
あなたが頭であれこれと考えている悩みは現実ではありません。
あなたの頭の中だけの出来事です。
「上司に怒られたら嫌だな」「またあの人から嫌味を言われるんだな」「みんな自分のことを仕事が出来ないと思っている」
こうした思考は全く現実ではありません。
自分が勝手に想像を膨らませて、不安に感じているだけなのです。
こうした悩みを抱えている人には一度、「紙に自分の悩みを書き出す」ことをおすすめします。
認知心理学でも実証されている手法でメタ認知を向上させ、ストレスへの耐性がつくのです。
ゼロ秒思考というとっておきの方法があるのでぜひ試してみてください。
また人間には、「作業興奮」という作用があります。
やる気は「感情」から生まれるのではなく「行動」から生まれるというものです。
やる気があるから行動するのではなく、行動するからやる気が生まれるのです。
みなさんにも経験があるかと思いますが、行く前は憂鬱だった友人との約束や職場の飲み会が、いざいってみると楽しく感じることがあります。
仕事でも同じで、嫌なのは行く前だけで、いざ仕事を始めると、行く前の憂鬱な感情を忘れているのです。
運動してストレスへの耐性をつける
「会社に行きたくない」のはストレス耐性が弱いからなのかもしれません。
ランニングなどの有酸素運動を行うと、それ自体が脳への適度なストレスとなるため、ストレスへの耐性が出来ることが研究でわかっています。
年収と運動習慣に正の相関があるように、仕事が出来る人ほど運動を習慣にし、仕事のストレスへの耐性を身につけているのでしょう。
運動することで夜もぐっすり眠れるようになり、憂鬱を感じづらくなりますので二重の効果を得られます。
月曜日にわくわくする予定を入れる
月曜日=嫌な日という認識が脳内に出来上がっていると、機械的に無条件で日曜日になると憂鬱になってしまいます。
「月曜日=楽しい日」という認識を作り出すため、月曜日の就業後に趣味の時間や飲み会、豪華なランチに行くなど、自分が楽しみにできる予定を入れることが有効です。
日曜日にごろごろしない
一人でいると余計に仕事のことを考えてしまいます。
また日曜日にごろごろすると、「せっかくの休みを無駄にした」と考えてしまい余計に憂鬱になってしまいます。
思いっきり遊んで楽しく過ごすことでリフレッシュも出来ますので、日曜日は家でゴロゴロしないようにしましょう。
月曜日にやらなければいけないことをリストアップする
「なんとなく」月曜日が不安に感じてしまう人も多いでしょう。
こうした場合は、月曜日に何をしなければならないかを明確にしておくことが非常に有効です。
何をしなければいけないかが明確になると、不思議と気持ちが晴れてくるのです。
人間は、分からないこと=不安に繋がりますので、「分からないこと」を無くしてあげることで脳が安心するのです。
月曜日にやることが明確になれば、残された日曜の時間も楽しく過ごせますよ。
転職する
「会社に行きたくない」がずっと続くようであれば、それは危険信号かもしれません。
早急にその原因を建つ必要があります。
「会社に行きたくない」が「会社に行けなくなる」になってしまうと手遅れです。
心の病にかかってしまう前に、環境を変えて新たなスタートを切ることも非常に有効な手段です。
同じ職場で何年も働いていると、それが当然のものと考えがちですが、外の世界に目を向けてみると、もっと広い世界が広がっています。
『もし今日が自分の最後の日だとすれば、今日しようと思っていることが、本当にしたいことだろうか?』と自問するようにしている。
もしその答えが「ノー」だという日が何日も何日も続くようであれば、何かを変える必要がある。
スティーブ・ジョブス
まとめ
「会社に行きたくない」という悩みは誰しもが持っていますが、その程度は人それぞれです。
その悩みの度合いによって解決方法は異なりますが、一つ確かに言えることは、「ダメになる」前に行動しなければならないということです。
人生は一度きりですから、我慢し続けたり、無理をしてうつ病になるのは非常にもったいないです。
今回の記事が参考になり、皆さんが前に進めるようになれば幸いです。