生まれてから大学卒業まで22年間大阪で過ごし、社会人になってから東京で暮らしています。
関西人のプライドもあり、最初は全く関西弁を直すつもりはなかったのですが、いろいろ不便に感じることがあったため関西弁を矯正することになりました。
今ではほとんど関西弁が出ることがなく、出身地を言うと物凄く驚かれることが多いため、綺麗な標準語を話せていると思います。
この記事では私が短期間で関西弁を矯正し、標準語を話せるようになった方法をご紹介します。
東京で関西弁を話すデメリット
東京で関西弁を話すことはメリットもたくさんあるのですが、それと同じくらいデメリットがあると感じています。
一番は「意思疎通が困難になる」ことです。
職場で後輩と仕事している時のことです。
私が使い終わった定規を、「これなおしといて」と後輩に言った時、後輩が「???」と固まってしまいました。
またある時は、書類を後輩に「これほっといて」と言うと、後輩は何もせずそのままにしたため、「なにしてるん?ほっといて、て言ったやん」と注意したこともあります笑
後輩からすると「何言ってんだこいつ」でしょう。
関西では「なおす」は「修理する」ではなく、「元の場所に戻す」という意味ですし、
「ほっておく」は「放置する」という意味ではなく「捨てる」という意味です。
他にも関西では「自分」は「あなた」を意味するため、「自分、お昼食べたん?」と質問しても完全に無視でした。
当時の後輩は「自分相手に話して頭がおかしくなったか?」と思っていたことでしょう。
二点目のデメリットは、関西弁を話すと面白い人と認知されることです。
東京の人に声を大にして言いたいのは、「関西人=面白い」は成り立たないということです。
確かに関西人は東京の人より面白い人が多い気がしますが、なかには面白くない関西人だっているのです。(私のように)
実際に面白い人であれば、むしろこれはメリットなのですが、面白くない人からすると地獄です。
普段話している時も面白いオチを期待されたり、飲み会で面白い話を要求されるなど、かなり面倒くさいです。
ハードルが上がっている分普通の話をしても、「つまらない人」と評価されてしまいます。
方言を矯正するコツ
実は標準語を取得するのは簡単です。
生まれてからテレビのニュースやドラマなどで大量の標準語を聞いているため、インプットは十分にあります。
東京で働いている人であれば周りの人はみな標準語を話しているでしょうから、手本となる人はたくさんいます。
東京の人が関西弁を話そうと思えば話せるのと同じように、関西人も標準語を話そうと思えば話せるのです。
ただ東京の人がいきなり関西弁を話すとエセ関西弁になってしまいます。
どうしても変な癖が出てしまいます。
方言を矯正するのは、そのクセだけでいいのです。
そのクセを治せさえすれば、キレイな標準語になります。
簡単にそのクセをなおす方法をご説明します。
プライドは捨てる
関西弁を矯正するのに一番重要且つ難しいことは、「プライドを捨てる」ことです。
誰しもが生まれてから大量の標準語のシャワーを浴びてきているので、話そうと思えば少しは標準語を話せすのです。
問題は、話そうとしないことです。
私もそうでした。
だって男が「〜じゃね?」とか「〜だよね」と言うと、女々しい、気持ち悪い、と思いますよね。
しかし、そういう変なプライドが、標準語を取得する邪魔をしているのです。
「じゃね?」「だよね」と言う勇気を持ちましょう。
最初は抵抗感がすごいですが、慣れれば全く気にならなくなります。
標準語を話す勇気を持つだけで、矯正は80%完了したも同然です。
師匠を作る
残りの20%のクセをなおす作業です。
誰か身近な人に「標準語を話そうと思ってる。関西弁が出たらなおして」と頼みましょう。
自分が標準語と思っていても実は関西弁だったということが良くあります。
これについてはどうしても自分では気付けないので、誰かに指摘してもらうしかありません。
良くあるのがイントネーションです。
「ファミマ」「こけた」「ありがとう」などは、関西弁訛りになりがちな単語です。
治っていないところ、標準語と思っている関西弁を指摘してもらうために、友人や同僚、彼女彼氏に頼んでみましょう。
私は妻に師匠になってもらい、おかしなところを都度指摘し、修正してもらいました。
そのおかげで、今ではほとんど完璧な標準語を話せるまでになりました。
まとめ
関西の人からすると、標準語は外国語のように聞こえてしまいますが、コツさえわかれば簡単に習得できます。
外国語を習得する訳ではないので、肩肘はらずに楽しんでやりましょう。
別に100%完全な標準語を話せる必要もありませんし、そもそも不都合がなければ関西弁を話し続けてもなんら問題ありません。
実際東京は地方出身者ばかりなので、少し訛っている方も多くいます。
私も関西弁を話す人と話すとついつられたり、緊張すると関西弁のイントネーションになりがちです。
ただし、地元に戻った時は関西弁を話すようにしましょう。
「東京に魂を売った」などと馬鹿にされてしまいますので笑