「異動したくないのに異動させられた、、、」
このような悩みを持つ人は多いと思います。
私も突然、望まぬ異動を言い渡されて非常にショックを受けました。
やりたくない仕事で相当ストレスだったため、転職すべきかどうかかなり悩みました。
この記事では「異動先が合わない」と感じる人のために、「このまま我慢して頑張るべきか」「次の仕事を見つけた方が良いのか」を決断するためのヒントをご紹介します。
目次
人事異動を命じられる理由
そもそもなぜ異動を命じられるのでしょうか。
人事異動を言い渡される以下4つの一般的な理由についてご説明します。
順番にご説明して行きます。 同じ仕事を何年も続けていくと慣れてくるため、100%の力を出さずにある程度成果が出せるようになります。 そのため新しい環境に身を置かせることで、社員に新しい刺激を与えようとします。 これまでにないスキルや経験を積むことができるため、社員の能力の幅が大きく広がることになります。 日本は「会社全体を統括できるゼネラリスト」を育成するため、様々な部署を経験させようとする会社が多いです。 そのため、数年に一回定期的に人事異動を行う、という計画を組んでいます。 また、社員のモチベーション維持や不正防止のために、定期的に人事異動を繰り返す方針の会社もありますね。 異動の大半は、このローテションという理由で行われます。 人には向き不向きというものがあります。 「人付き合いが苦手」という人が営業をする場合、なかなか成果を出しづらいでしょう。 そのため会社側が「あなたが今の仕事に向いていない」と判断した場合、より成果の出しやすい職場に移動させようとするのです。 飛び抜けて仕事が出来たり、他部署の上司から好かれた場合、今の部署から引き抜かれることがあります。 こうした理由は一見ポジティブなように見えますが、発言権の強い部署が強引に人を引っ張ることもあり、当の本人からすると迷惑以外の何者でもありません。 異動になった理由も分からず悩む人は多いと思いますので、会社側に聞いてみるのも手です。 会社側に異動理由を教える義務はないため本音で語ってくれることは少ないかもしれませんが、聞いて損はないです。 会社や上司が一切何も教えてくれないのであれば、社員のことをコマくらいにしか考えていないケースが多いです。 「人事異動が辛い、ストレス」と感じる理由は人によって様々です。 ここでは5つの代表的な例をご紹介します。 異動すると当然仕事内容が変わるため、新しく1から仕事を覚え直さないといけません。 営業内の異動で別の製品を扱う、などの同じ職種内の異動であればマシですが、営業→人事などの職種が変わる異動だと非常にキツイです。 部署のカルチャーも全く違うため、転職と同じレベルの大変さです。 社歴によりますが新入社員と違って十分な教育も施されません 即戦力として期待されるため、プレッシャーも非常に強いです。 飲み込みが早い方であれば問題ないでしょうが、「仕事がなかなか覚えられない」という方にとっては強いストレスになります。 前の部署では上司や同僚と上手くやって仕事が進めやすい環境だったと思います。 しかし異動により部署が変わると、一から人間関係を構築しなければなりません。 人間関係の悩みは非常に多くの社会人が頭を悩ます問題です。 実際エンジャパンの調査によると、転職経験者の半数以上が「人間関係が転職のきっかけになった」そうです。 同僚や上司が最悪の職場だと、どれだけやりがいのある仕事でも非常にストレスを感じます。 「将来はこんな仕事がしたい」などの自分なりのキャリアプランを持つ人が多いと思います。 しかし、こうしたキャリアプランは会社側の都合によって簡単に潰れてしまいます。 やりたい仕事と真逆の仕事をさせられる、というのは社会人であればよくあることです。 特に閑職についてしまうと出世コースから外れて、思うようなキャリアを描けなくなります。 私は閑職についてそこから抜け出すのに非常に苦労しました。 また、転居を伴う人事異動の場合、キャリアプランどころか、結婚や出産など人生プランさえ崩壊してしまう可能性があります。 仕事が忙しすぎると自分のプライベートがなくなるのはもちろん、睡眠時間も減ってしまうため、ストレスを強く感じてしまいます。 私の周りにも、忙しすぎる部署に異動になって明らかに元気が無くなった人が何人もいました。 異動直後は特に仕事に慣れていないため、仕事に時間がかかり残業が多くなる傾向にあります。 逆にやることがなくて暇すぎる場合もストレスの元になります。 「仕事は暇な方が良い」「暇な人が羨ましい」と考えるひとがいますが、全く逆です。 やることがないと成長を実感できず焦りを感じます。 また「自分は必要とされていないんじゃないか」と孤独を感じるようになるため精神的に非常に辛いです。 結論から言うと、異動して即退職しても全く問題ありません。 民法627条1項によると、「従業員は退職日の2週間前までに会社に通知すれば良い」と定められています。 いつ辞めても全く問題ありません。 むしろ会社側としてもどうせ辞めるのであれば早めに辞めてくれた方が良いです。 引き継ぎの時間が無駄になりませんし、営業の場合ですと顧客に迷惑もかからないためです。 しかし、異動直後があなた自身にとって退職するベストなタイミングなのかは見極める必要があります。 今現在は異動先に不満を抱いているかもしれませんが、その仕事を続けていくうちにやりがいを感じるようなるかもしれません。 当初は辛いと感じた仕事でも仕事に慣れていくと、何もストレスを感じなくなることもあります。 一方、我慢して仕事を続けることが必ずしも常に正解という訳ではありません。 結局やりがいを見つけられず退職することになってしまうと時間を無駄にすることになります。 「異動後すぐに辞めるか」「様子見してしばらく我慢するか」の選択は非常に重要です。 異動が辛い時は、以下3点に取り組んでみると、「次に進むべき道」が自ずと見えてくるはずです。 頭の中で考えるだけだと悩みが逡巡するだけで結論は出ません。 おすすめは「なぜ自分は異動にストレスを感じているのか」を紙に書き出すことです。 紙に書くことによって自分が感じていることや悩みが見える化されます。 自分が何に悩んでいるのかハッキリと認識できるようになるため、悩みに対する対策も考えやすくなります。 紙に書き出すという行為は「ジャーナリング」と言って心理学の実験でもその効果が認められています。(参考記事) ジャーナリングには『ゼロ秒思考』という方法が最適ですので、ぜひ試してみてください。 「すぐに転職はせずに、とりあえず異動先で様子見してみよう」と考えている方は全力で仕事に取り組むことをオススメします。 必死で頑張ると成果が出やすくなります。 成果が出すとその仕事に自信が持てるようになり、仕事が好きになります。 一度その仕事が好きになると、もう「仕事が嫌だ」とは感じなくなるでしょう。 仮にその仕事が好きになれず転職する場合も、全力で頑張り成果を出せたことによって転職活動が有利になります。 「すぐに転職しない」という選択を選んだ方は、まずは全力で仕事に取り組みましょう。 異動後すぐに転職する人も、しばらく頑張ってみる人も、必ず職探しは始めましょう。 「自分の市場価値は?」「どんな仕事があるのか?」を把握しておくことは非常に重要です。 これらを把握しておくことで「いますぐ仕事を辞めるべきか」という問いに答えを出すことができます。 また「自分には市場価値がある」と分かれば、もし今の仕事を続けることになっても「いつでも辞められる」と自信を持つことができます。 退職カードをチラつかせば、自分の行きたい部署に異動できる可能性も高まります。 逆に「あまり転職先がなさそう」と分かれば、今の仕事を全力で取り組むモチベーションにもなります。 「職探し」と言っても実際に面接を受ける必要はありません。 転職サイトに登録して求人を見たり、転職エージェントに話を聞くだけで十分知りたいことは分かります。 以下の記事におすすめの転職サイトと転職エージェントをまとめてますのでご覧ください。 全て無料ですので気軽に登録してみましょう。 参考記事:20代の若手、30代の中堅におすすめの転職サイトと転職エージェント 「とにかく一番おすすめの転職サービスが知りたい」という場合は、とりあえず最大手のリクナビNEXTをご覧頂くのが確実です。 リクナビNEXT公式サイト:https://next.rikunabi.com/ 会社員にとって人事異動はつきものです。 毎年多くの方が人事異動にストレスを感じています。 まずは自分の置かれた環境を見つめ、何をすべきかを考えましょう。 その上で今の仕事を頑張る、という決断に至ったのであれば全力で仕事に取り組みましょう。 もしどうしても異動先の仕事が合わない、ということであれば直ぐに行動に移しましょう。 現状に不満を抱きながらくよくよ悩んでいる時間が一番もったいないです。 まずは転職サイトに登録するなど、簡単な行動から始めていきましょう。
能力開発
ローテーション
その仕事に向いていない
引き抜かれる
自分が異動した理由が気になるなら会社に聞く
異動を辛いと感じる理由
1から仕事を覚えなければいけない
人間関係を一からやり直す必要がある
キャリアプランが崩れてしまう
仕事が忙しすぎる
やることがなく暇すぎる
異動したばかりの退職でも問題ない?一番良いタイミングは?
異動先が合わないときの対処法
なぜ異動先が嫌なのか紙に書き出す
本気で仕事に取り組んでみる
職探しは始めておくのが無難
まとめ