あなたは「暇な部署に入れてラッキー」と思いますか。
それとも「今後のキャリアはどうなるのだろう」と焦りを感じますか。
定年間近の方であれば、ゴールまであと少しだから出来るだけ大人しく過ごしたいと思う方も多いでしょう。
ただ若い方であれば、暇な部署に入ってしまい全く経験が積めず成長できないことに不安を感じるはずです。
私は閑職に5年近く在籍していましたが、最初の数年は強烈な焦燥感を持っていました。
しかし、閑職にいながらなんとかそこから這い上がろうと試行錯誤した結果、会社の花形と言われる部署に異動することが出来ました。
また実際に転職はしませんでしたが、転職活動をした時は複数の一流企業から内定を得ることが出来ました。
今回は、私の実体験から、閑職にいながらにしてキャリアアップを実現する方法をご紹介いたします。
目次
閑職とは
閑職とは、会社の中であまり重要とされていない部署やポストのことをいいます。
必要と言えば必要ではあるのですが、会社にとって重要度の低い仕事です。
閑職に飛ばされる原因
理由もなく閑職に配属となる場合はあまりありません。何らかの理由があり飛ばされます。
仕事ができない
一番多い理由は仕事が出来ず、「期待されていない」ためです。
前の部署で結果を残せなかった、あるいは大きなミスをしてしまったために、お払い箱のように飛ばされてしまいます。
上司から嫌われる
仕事が出来ない訳ではないが、上司から嫌われてしまったために閑職に飛ばされるケースも多いです。
上司が実質的な人事権を持つ場合にこのようなケースが良く発生します。
上司に気に入られるためにゴマをするのはサラリーマンである以上ある程度は我慢しなくてはならないことかもしれません。
問題行動
セクハラやパワハラなど明らかに非があるが、懲戒解雇に当たらない場合は閑職に飛ばしてしまう懲罰人事が稀にあります。
これに該当する人は素直に反省しましょう。
閑職に長くいるのはよくない
中には閑職は暇で羨ましいと考える人がいます。
しかし大半の場合においては閑職にいることはデメリットでしかありません。
閑職が引き起こす問題とは?
閑職にずっと在籍することは、あなたのキャリアにおいても、精神衛生上においても悪い影響を及ぼします。
モチベーションの低下
どの部署、どの仕事が「閑職」かは社員全員が共通認識を持っています。
閑職に飛ばされる=期待されていないと判断できるため、日々の仕事のやる気が削がれます。
出世できない
閑職に飛ばされると出世レースに大きく出遅れます。
昇進・昇給も遅れるため、家族を養っていかなければならない人には辛いでしょう。
うつ
プライドも傷つけられ、期待されていないと日々悩んでいる内にうつ病に罹患してしまいます。
これは最悪のケースで、絶対に避けたい事態です。
あなたの家族にも心労をかけて辛い思いをさせてしまいます。
閑職でキャリアアップする方法
閑職にいる人、これから飛ばされる人が考えるべきことは、「どうすれば閑職から脱出出来るか」です。
閑職からの基本的なキャリアアップは、社内異動か転職の二択です。
どちらにおいても特に効果的なのが「実績を積むこと」と「スキルを磨くこと」です。
あなたが「仕事が出来る人」という認知を持ってもらえるためです。
閑職にいる間でも、むしろ閑職にいる間だからこそ、この2点を効率的に獲得することができます。
それぞれ順番に詳しく解説いたします。
閑職で実績を積む
個人的な経験から言うと、閑職では他の部署より簡単に実績を積むことが出来ます。
ここで積んだ実績をひっさげて各方面にアピールすることで、「仕事が出来る人」という認知を作り他部署から引き抜いてもらえる可能性が上がります。
また転職する場合でも、この実績を強力なアピールポイントとして使うことが出来ます。
閑職で実績を積みやすい理由は2点あります。
暇ゆえに考える時間がある
実際に閑職に行けば分かりますが、忙しい部署では常に大量の仕事に終われ、毎日残業続きです。
そんな時間的余裕がない状況下では、腰を据えてどっしり考え事をする、ということは非常に難しくなります。
そのため、忙しい部署では目の前のことで手一杯、ひたすらがむしゃらに働くとなりがちです。
一方で暇な部署では、とにかく仕事がありません。毎日どうやって時間をつぶそうか悩むくらいですので、時間が有り余っています。
それだけ時間に余裕があると心にも余裕が生まれます。
問題点を見つけてそれを改善策を検討したり、新しいプロジェクトをじっくり企画したりする時間があります。
私は毎日1時間以上、企画を考える時間を設けて、社内異動や転職において有利な「実績」となりそうな企画を考えていました。
そのおかげで私は数多くの企画を立案実行し、絶対的な「実績」を積むことが出来ました。
閑職には改善の余地がごろごろ転がっている
みなさんには悲しいお知らせかもしれませんが、閑職は一般的にあまり期待されていない社員が飛ばされます。
それゆえ閑職に勤める人たちはモチベーションも能力も低い場合が多いです。
そんな人が集まっている訳ですから、その部署には、効率が悪く無駄が多い仕事ばかりあります。
実際に閑職に就けば分かりますが、目に余るほどの無駄があります。
なぜこんなにも無駄があるのか、不思議に思うほどです。
それを全て効率化してしまいます。
それが立派な実績となるのです。
私が閑職に着いた時、ある意味で宝の山だと感じました。
簡単に実績になる仕事がそこらじゅうにゴロゴロ落ちているからです。
また、やる気のない社員ばかりですから、誰もそういった仕事をやりません。
ライバルが皆無ですから仕事を奪われることなく、着実に自分の「実績」を積み上げることができます。
暇な部署にいる間にスキルを磨く
2点目は、「スキルを磨く」ことです。
ここでいうスキルは「ポータブルスキル」です。
つまりどの部署、どの会社でも通用するスキルのことです。
例えば、コミュニケーションスキルやマネジメントスキル、Office系ソフトのスキル、語学力などです。
こうしたスキルは閑職にいる暇な時間に、一気に高めることができます。
特に、Office系ソフトのスキル、語学力などの「テクニカルスキル」を身につけやすいです。
こうしたスキルは「勉強」によって獲得し得るからです。
閑職にいる間は定時帰りが当たり前ですから、退社後たっぷり勉強する時間が取れます。
またOffice系のスキルであれば業務中にも堂々と勉強することができます。
忙しい部署ではこうしてまとまった勉強の時間をとるのが難しいですが、暇な部署であれば効率的にスキルアップが可能です。
実際に私は就業中Officeを勉強し、VBAを習得しましたし、定時退社後英語を勉強することでTOEIC900点越えを達成しました。
閑職によってなし得たTOEIC900点が、「英語が出来る人材」という社内認知を作り上げ、英語を多様する部署に引き抜かれる際に重要な役割を果たしました。
転職活動する
何も実績を積んだりスキルアップするのを待っている必要はありません。
閑職にて不安を感じる人は「すぐに転職活動」をしましょう。
転職する気がなくても問題ありません。転職活動それ自体に意味があります。
転職活動をすると、自分の市場価値を客観的に捉えることができます。
閑職に飛ばされたが市場全体で見るとあなたは「仕事ができる人」と認知されることが多々あります。
また転職活動を進める上で「どういった人材が必要とされるか」が良くわかります。
これを知った上で日々の仕事に取り組むのと、そうでないのとでは、数年後のあなたの市場価値は何倍も違ってきます。
転職エージェントとの面談は全て無料ですし、自分のキャリアの棚卸しにもなるため非常にオススメです。
「面接や面談はちょっと、、」という方は『ミイダス』などの転職サービスで、簡単な質問に答えるだけで自分の市場価値(想定年収)が分かるのでオススメです。
私は2分くらいで上記のとおり診断できました。会員登録は不要なのでオススメです。
ミイダス公式サイト:https://miidas.jp/
まとめ:閑職はスキルアップのチャンス
望まない異動によって閑職や暇な部署に移ってしまった人は諦めないでください。
暇な部署でもスキルアップは十分可能です。
今回紹介した方法を是非試してみてください。
そこで腐ってしまうと、そこから這い上がれなくなってしまうので、なんとか踏ん張り自分を磨き続けそこから脱出するようにしましょう!
「今いる部署を一刻もはやく脱出したい」「キャリアを無駄にしたくない」という方は一度転職エージェントにご相談頂くことをお勧めします。
あなたが転職すべきかどうか、どういったところに転職出来るのか、などキャリアにおける不安を解消してくれます。
転職エージェントは、こうした相談や履歴書・職務経歴書の添削など全て無料でサポートしてくれます。
キャリアに少しでも悩みがある方は、一度相談することをお勧めします。