私の勤務先にも毎年多くの新入社員が入社します。
新入社員のほとんどは、大学(高校)を卒業してから初めて働き始めるので、仕事に対して凄く不安に感じているかと思います。
入社1年目というのは、長いキャリアの第一歩であり、今後の自分のキャリアを方向付ける非常に重要な1年です。
新入社員時代の働き方が今後何十年の自分の働き方のスタンダードとなるため、非効率な働き方をしていると、そうした働き方が染み付き、なかなか癖が抜けません。
また、新入社員の時に「やる気があるやつ」「仕事が出来るやつ」という認識を持ってもらえれば、どんどん仕事が回ってくる=成長の機会が与えられます。
逆に、「仕事ができない」と思われてしまうと、いつまでたっても簡単な仕事しか任せてもらえなくなります。
この差は1年後、2年後にもの凄い差となり、同期入社の同僚と恐ろしいくらいの差がつくことになります。
今回は、私が新入社員の時に実践して上手くいったこと、逆にやっておけばよかったと後悔していることや、日頃私が新入社員にアドバイスしている内容を紹介します。
今回ご紹介する内容を是非実践いただき、「仕事ができるやつ」と認識されるようになりましょう!
目次
新入社員がやるべきこと1:スタートダッシュを切る
これが一番重要であり、且つ一番効率的な方法です。
新入社員というのは、みんな初めて仕事するのですから、全員レベルが同じです。
なので先輩も上司も誰に仕事を降れば良いかわかりません。
だからこそ、少しでも他と差をつけることが出来れば、先輩/上司は「こいつに仕事を振ろうかな」と考えるのです。
そのチャンスをものにするとさらに大きな仕事が回ってきて、どんどん自分に仕事が集中してきます。
どんどん自分に「チャンス=成長機会」が回ってくる、チャンススパイラルが出来上がるので、数年後には越えられない差が出来上がるのです。
仕事というのは、仕事が出来る人には重要な仕事が集まり、仕事ができない人には重要でない仕事が回ってこないものです。
スタートダッシュの方法は簡単です。
- 仕事を振られた時は元気よく引き受ける
- 自分から手を挙げる
これだけです。
順番にご説明します。
仕事を振られた時は元気よく引き受ける
結局、仕事の出来不出来がわからないときは、「やる気」が評価されます。
先輩、上司として、新入社員に仕事を降った時、元気よく返事をする人と、暗めに返事する人とで、どちらが頼みやすいでしょうか?
当然前者ですよね。
意識的にも、無意識的にも元気よく仕事を引き受けてくれる新入社員に、「次もこいつに仕事を任せよう」と仕事を降ってくれるようになります。
仕事を振られた時は嫌そうな態度は取らず、元気よく引き受けるようにしましょう。
自分から手を挙げる
先輩、上司は忙しく、新入社員の皆さんに十分に教育する時間が取れないことが多いです。
そんな時、黙って指示されるのを待っている人と、「何か手伝えることはありますか」と質問してくる人とでは、全く評価が異なります。
自分から仕事を求める新入社員は「やる気があるやつ」と思われますし、仕事をする機会を得られます。
職場の中には驚くくらい、「やるべき仕事」にあふれています。
例えば、飲み会のお店選び、簡単な会議の議事録作成、社内フォルダの整理、弁当の買い出し、などです。
やらなければいけない、あるいはやったほうが良い仕事ですが、皆が敬遠するため、誰もやらずに仕事が溜まっているのです。
こうした仕事にどんどん自ら手を挙げてくれるだけ先輩上司は非常に助かり、「やる気のある新人」とあなたを評価してくれます。
新入社員がやるべきこと2:常に期待値を上回る
上司や先輩は仕事を降る時、無意識的に「このくらいの仕事なら問題なく出来るだろう」、「このくらいのクオリティでやってくれるだろう」と考えています。
この無意識的に要求されるクオリティが仕事の期待値です。
この期待値を常に超えることを心がけてください。
例えば、ある会議の直前に「会議用の資料を人数分印刷しておいて」と依頼されたとします。
次のうちみなさんをどのように行動するでしょうか。
- 言われるがまま人数分資料を印刷した
- 印刷した資料を、ホッチキス(クリップ)で留めて、まとめた
- 印刷し、まとめた資料を会議室の机に配布した
例えば、2のアクションをとった場合、恐らく上司の期待通りの行動なので、上司は多少の満足感を得るでしょう。
ただ、期待通りの行動であるため、特になんの感情の変化も生まれません。
1のアクションをとった場合、期待以下の行動なので、「気がきかないやつだな」「それくらいわかるだろう」「使えないやつだな」という思われてしまいます。
ここで「気がきかない」と注意してくれると気づきの機会を得られ救いがありますが、心の中で「使えないやつ」という烙印を押され、「次から仕事を頼まないでおこう」と思われると最悪です。
3のアクションをとった場合、上司の期待値を越えているので、上司は軽い驚きと感動を覚えます。
そして「使えるやつだな、次も仕事を頼んでみよう」となります。
このように振られた仕事、頼まれた仕事を全てチャンスと捉え、常に相手の期待値を超えるよう意識してみましょう。
また、相手の期待値を超えるためにはどうすればいいのか、と考えること自体が主体的な行動であるため、自分の主体性を高めてくれます。
新入社員がやるべきこと3:元気よく挨拶する
簡単すぎて拍子抜けしますが、非常に大事です。
新入社員には元気さや初々しさが期待されています。
これも先の話のとおり、無意識の内に周りは新入社員が元気が良く、明るいものと期待しています。
そのため、毎朝ぼそっと挨拶をしたり、暗い表情をしていると、それだけで元気がないやつ、やる気がないやつとみなされる危険性があります。
反対に、愛想よくしていたり、笑顔で挨拶したりすると、それだけで、かわいい新入社員だ、とプラスの感情を抱いてくれます。
「仕事に私情を挟まない」というのは仕事の鉄則ですが、やはり人間ですから、本人も気づかない内に感情で人を判断するのが、仕事の現場の大半です。
笑顔で、愛想よく、元気よく、挨拶されて、嫌な思いをする人はまずいないでしょう。
大半の人は気分が良くなるはずです。そして、気分を良くしてくれる人に対し、好意を抱くのも当然の流れです。
自分にプラスの感情を抱いてくれると、それだけ自分にプラスの評価をつけてくれやすくなります。
こんなに簡単に人からの評価を高める方法はありません。
是非明日からやってみてください。
まとめ:新入社員へのアドバイス
新入社員はとにかく早い段階で、自分に対しプラスの感情、プラスの評価を周りから獲得することが重要です。
仕事を効率よくやろうとしたり、カッコよく仕事しようとするのではなく、まず如何にして周りからプラスの評価をいち早く得られるかを意識してみてください。
そうすれば自分にチャンスが回ってきて、自ずと実力が付き、みるみる成長できるようになります。
どれも簡単なことばかりですので、是非明日から実践してみてください。
きっと会社に行くのが楽しくなるはずです。