仕事をずっとしていると、時々「自分は成長しているのだろうか」と心配になることはありませんか?
誰しも同じような悩みを持ったことはあると思います。
こうした状態で仕事をしていても、やる気も出ませんし成果も出ません。
「成長の実感がない」状況が長く続くのはあまり良くない状況なので早急に手を打つべきです。
この記事では、「成長が感じられない」と悩む方が今すぐやるべきことを紹介し、解決の手助けができればと思います。
目次
成長を実感出来ない理由
成長の実感がないのはなぜでしょうか。
幾つかの主要な原因がありますのでご紹介します。
変化がなく同じことばかりしている
変化がない仕事をしていると成長を感じづらくなります。
成長とは、「昨日できなかったことが出来るようになる」「同じことをより良くより早く出来るようになる」ということです。
毎日、毎週、毎月、同じ仕事をしていると、成長が実感出来ないのは当然ですよね。
同じことを繰り返せば、より良く良い早く出来るようになりますが、成長は鈍化しやがて止まってしまいます。
勤続年数が長く慣れてしまっている
どんな仕事でも、長年続けていれば大抵のことは出来てしまいます。
知識と経験が身につくため、未知の出来事であっても自分の中に築かれた知識体系で、何をすべきか分かってしまうのです。
こうした状態はある意味その仕事をマスターし、良いパフォーマンスをあげられるので良いことではあります。
ただし成長という観点では、刺激やストレスを感じることが少なくなり、成長が鈍化していきます。
やがては仕事のモチベーションも落ちてしまうでしょう。
先輩・上司からフィードバックがない
適切なフィードバックがないと自分が成長しているのかどうか正しく判断出来ません。
「これまで出来なかったことが出来るようになった」「昨日より早く出来た」など単純に判断出来ない場合がほとんどでしょう。
毎日悩み、もがきながら目の前の仕事を必死でこなしていると、「自分が成長している」とは実感しづらいのです。
そうした時は失敗や間違いも多く、自分に嫌気がさすことも多いでしょう。
しかし、あなたより経験と知識があり視野も広い人物であれば、あなたが今正しく「急成長している」と判断出来るのです。
その人物はあなたの先輩であり上司です。
彼ら彼女らが、あなたの悩みを汲み取り、適切なフィードバックを与えていないと、成長を感じることが出来ません。
成長を実感することの効果
そもそも、「成長を実感する」ということは重要なのでしょうか?
実際に成長しているのと同じくらい、「成長を実感する」ということは重要なのです。
パーソル総合研究所「働く1万人成長実態調査2017」の研究によると、「成長を実感している」という成長実感は、「成長したい」という成長志向に比べて、組織のパフォーマンス、仕事への意欲で3倍、就業満足度では、6倍も影響が大きくなります。
成長したいというモチベーションより、成長しているという実感の方がはるかに重要で効果的なのです。
仕事で成長を感じるためには
では、仕事で成長し、且つそれを実感するためにはどうすれば良いのでしょうか。
簡単に試せる方法がありますのでご説明します。
目標を設定する
目標を設定することで、成長を感じやすくなります。
そもそも仕事に目標を設定しない人が多すぎます。
営業職であれば、ノルマという目標が否が応でも会社から設定されますが、事務職、研究職は会社から目標を与えられることはほとんどありません。
目標というベンチマークがなければ、何を基準に成長しているか判断が出来ないのです。
昨日の自分より出来る、という成長の定義は非常に曖昧です。
それよりも、「目標を達成出来た」という定義の方が明確です。
成長したか、していないかが言い訳の余地がないほど明確にわかるのです。
目標は1〜3ヶ月の期間で達成でき、且つ自分の実力の120%で達成できるものが良いでしょう。
期間が長すぎると目標達成のモチベーションが薄れますし、目標達成の可否というフィードバックを得るタイミングが少なくなります。
目標は短く、達成する姿が想像可能なものにすると、モチベーションに繋がりやすいです。
新しいことにチャレンジする。
同じことを繰り返していると、成長は鈍化します。
解決策はシンプルに「常に新しいことにチャレンジする」ということです。
あることが出来るようになれば、別の仕事に手を挙げてみたり、自分から上司に企画や業務改善案を提案する、などです。
会社に限らず、副業やボランティア、趣味などこれまで経験のないことにチャレンジしてみるのも、成長に有意義です。
会社以外の人と会ってみる
成長を実感するには、フィードバックをもらうことが有効です。
しかし、会社においては上司・先輩、あるいは顧客・取引先からフィードバックをもらうことは稀ですよね。
そういう時は自分からフィードバックを手にする環境を作れば良いのです。
有効なのが、「会社以外の人と仕事の話をする」ことです。
大学の同期や友達でも構いません。
自分の属するコミュニティーの外の人と会うことで、自分を客観的に見ることが出来ます。
彼ら彼女らと話をすることで、「実は俺って結構仕事出来るんだな」と実感できるはずです。
あるいは、逆に相手の凄さに圧倒されて「もっと頑張らないと」と刺激を受けることもあります。
停滞感を感じている人は、是非会社以外の人と仕事の話をしてみてください。
異動(の工作を)する
成長を実感出来ないのであれば、あなたは今の部署には向いていない、あるいはその仕事をやりきった可能性があります。
同じ仕事をしていても、著しい成長は見込めませんので、新しい仕事にチャレンジすることを強くお勧めします。
有効なのは、部署異動です。
会社によっては、あなたのキャリアの意向を強く汲み取ってくれるところもありますが、ほとんど会社はそうではないでしょう。
異動するためには、人事権を持つキーパーソンや異動したい部署の管理職にアピールしなければなりません。
確実に異動できる訳ではありませんが、少しでも可能性をあげたいのであればなりふり構わず行動すべきです。
転職活動する
異動の工作は確実性がありませんし、時間もかかります。
そうこうしている間にあなたはどんどん時間を無駄にすることになります。
手っ取り早く且つ非常に有効な方法が「転職」です。
あなたと同じように「成長したい」という理由で転職される方は数多くいます。
何もおかしい選択ではないのです。
とはいっても、「転職」と聞いて尻込みされる方も多いと思います。
そうした方はまず、「転職エージェントと相談する」ことをお勧めします。
転職エージェントは日々あなたと同じような悩みを抱えている方の転職を数多くサポートしています。
あなたが「転職すべきかどうか」「転職するならどういった会社にいけるか、どういった仕事が出来るか」を豊富な経験からアドバイスしてくれます。
転職エージェントの相談は無料で行えますので、「成長が感じられない」と悩まれる方は是非試してみてください。
まとめ:成長が感じられないなら、新しいことにチャレンジする
成長したい、という欲求は人間の根源的な欲求です。
これを満たしてあげないと、ずっと悩んだり知らず知らずストレスを抱えることになります。
日々楽しく、刺激的な生活をしたいのであれば、何か新しいことにチャレンジすることが有効です。
今の仕事で「成長出来ていない」と感じるのであれば、次のステップに進むタイミングかもしれません。
自分のキャリアを見つめ直すいい機会ですので、一度立ち止まって自分のキャリアを考え直すと良いでしょう。