使えない部下を持つと大変ですよね。
何をやっても仕事が全くできるようにならず、「本当に同じ人間なのか?」と疑ってしまいます。
そうは言っても「部下を育てる」「チームで成果をあげる」ことは上司の非常に重要な仕事で、無能な部下を無視するわけにはいきません。
そこで、この記事では使えない無能な部下の育て方の使い方をご紹介します。
目次
使えない部下の特徴
一言に「使えない部下」といっても色々なタイプがいます。
みなさんの周りの「使えない部下」はどんなタイプでしょうか。
無能な部下の特徴を簡単にご紹介します。
理解が遅い
飲み込みが悪いタイプの部下ですね。
他の部下と同じように教えたのに、全く理解できていない場合があります。
こういう部下を持つと疲れますし、ストレスですよね。
教育に余計な時間がかかってしまうのでイライラしてしまいます。
仕事が遅い
普通30分もあれば終わるような仕事を半日かけてやるタイプです。
一言で言うと生産性がない部下ですね。
日本の企業の大半は成果型報酬ではないため、仕事が遅い部下であっても周りとほとんど同じ給料をもらっています。
給料泥棒なので、周りの同僚は不公平感を抱いているかもしれません。
ミスが多い
ミスをしない人間はいません。
問題はその度合いと頻度です。
ミスをすれば反省し、再発させないように原因と対策を考えますが、無能な部下は全く反省せず同じミスを繰り返します。
また、契約や価格・仕様など重要なことはメリハリをつけて特に注意してチェックするものですが、無能な部下は不注意にも簡単にミスを犯し会社に損害を与えます。
嫌なことから逃げる
仕事は楽しいことばかりではありません。嫌なこともたくさんあります。
それでも与えられた役割を全うするためにみんなその仕事を粛々と進めます。
しかし、無能な部下は平気でそうした嫌な仕事から逃げます。
雑用など面倒な仕事や上司へミスを報告するなどの気が滅入る仕事など、やらないといけない仕事を放置して逃げ続けます。
コトが大きくなって発覚して上司がケツを拭くというのは、無能な部下を持つ上司なら誰しもが経験したことがあると思います。
わかった振りをする
自分が無能であることをバレるのを恐れているのか、無能な部下は理解できていないのに「わかりました」と返事します。
これが非常にやっかいです。
教えてる側は部下が理解できたと考え仕事を任せますが、無能な部下は全く理解出来ていないため、全く仕事が進んでおらず、最悪の場合ミスをして取引先や顧客に迷惑をかけてしまいます。
主体性・責任感がない
これは無能とまで言えないかもしれませんが、主体性や責任感のない部下は使えません。
主体性がないため自分で考えず指示待ちであったり、責任感がない部下は仕事を中途半端に済ませることがあります。
やる気がない
無能でもやる気がある部下はまだ救いがありますが、やる気のない無能な部下はもうどうしようもありません。
こちらが必死に育てようと努力しているのに、やる気のない部下には全く響きません。
正直殺意すら覚えてしまいます。。
使えない部下の対処法
それでは、使えない部下を持った場合どのように行動すれば良いでしょうか?
基本的に選択肢は下記しかありません。
- 育てる
- うまく使う
- 放置
- 異動させる
順番にご説明します。
無能な部下の育て方【タイプ別】
まずは王道?の対処法です。
王道ですが、無能な部下を育てるのはイバラの道です。
上司としての責任感が強いあなたは、部下をなんとかしたい、という気持ちが強いのでしょう。
部下のタイプ別に応じて育て方をご紹介します。
理解が遅い・仕事が遅いタイプ
このタイプには、「マニュアルを作る」「なんども説明する」「指示・説明を復唱させる」ことが有効です。
子供に教えるように、丁寧且つ慎重に指導することを心がけましょう。
口頭による説明では理解できないため、文字に起こして可能であれば図解で示すなど分かりやすいマニュアルを作成しましょう。
マニュアルがあれば、部下も何度も読み返すことが可能なので役立つでしょう。
また、一回の説明ですんなり理解出来る人は稀です。覚えが悪い部下であればなおさらでしょう。
しつこく何度も繰り返し説明しましょう。
説明した後は、必ず部下に復唱させてください。
「どういうことか分かるか?自分なりに説明してみて」と自分の口から説明させることで、自分が本当に理解出来ているかが分かりますし、記憶にも定着しやすいです。
ミスが多いタイプ
ミスが多いタイプは、「注意散漫」か「責任感がない」のどちらかに大別できます。
注意散漫なタイプはADHDなどの病気の可能性もあるため、無理に改善させると逆効果な場合があり注意が必要です。
注意散漫なタイプには、ミスが重大な結果に繋がる業務につかせないことが重要です。
あるいは必ず別の担当者にダブルチェックさせるなどの対策が必要です。
責任感がないためにミスが多い部下の場合は、部下の犯したミスが如何に会社に損失を与えているのかを理解させましょう。
またミスを繰り返す部下は、上司であるあなたをなめている可能性があります。
そうした場合強く叱責することが効果的である場合があります。
嫌なことから逃げる
嫌なことから逃げる理由は「怒られるのが怖い」「失敗するのが怖い」ということが考えられます。
日頃から頻繁にフィードバックを与え、部下の承認欲求を満たし、安心感を持ってもらいましょう。
そうすれば、嫌なことから逃げず、己にムチを打つかもしれません。
ただ、このタイプを育てるのは非常に難しいです。
育てるのは早々に諦めて、それなりの仕事だけさせるのも手です。
やる気がない
モチベーションの源泉は人それぞれです。
「褒められる」「感謝される」「怒られるのを避ける」「成功体験」いろいろあるため、いくつか試してみましょう。
しかし、このタイプの部下を育てるのは基本的に無理と考えましょう。
そもそも仕事に全く面白みを感じておらず、モチベーションが湧いてこない部下もいます。
仕事はほとほどで良いと考えているため、何を試しても響かない可能性が高いです。
無能な部下の使い方
次に試すのが「無能な部下を上手く使う」ことです。
適材適所で、無能な部下でも使いようによっては戦力になる場合があります。
理解が遅い/仕事が遅いタイプの部下は、仕事が丁寧である場合が多いです。
スピードではなく丁寧さが求められる仕事を多く振るなどの工夫が可能です。
逆にミスが多いタイプは、仕事が早い場合があります。
スピードが求められる仕事をやらせると、部下ものびのび仕事が出来るかもしれません。
ただ、別の担当者にダブルチェックさせるなどのミス防止策も忘れないようにしましょう。
「何をやっても全くダメ」という部下は滅多にいません。もしいれば採用活動を見直す必要があります。
一つでも得意なことがあるはずなので、得意が活かせそうな仕事をやらせましょう。
放置する
育てるのもダメ、上手く使うことも出来ない部下であれば、放置するしかありません。
時間の無駄なのでこれ以上のことは諦めて、チームのパフォーマンスに影響を与えない程度にその部下を放置させましょう。
最低限出来る仕事だけをやらせ、あとは知らぬ存ぜぬの態度を貫きましょう。
そんな部下を育てることにもコストはかかってしまいます。
全体最適の観点から放置することが正解であることもあります。
ただ、露骨に態度に差をつけるとパワハラとなってしまうため、あくまでその部下が不平等と感じないよう、態度や仕事の振り方には注意しましょう。
異動させる
最終手段は「異動させる」です。
必ず成功する方法ではありませんが、無能な部下の存在がチームのパフォーマンスに悪影響を及ぼしている場合は、試してみる価値はあります。
具体的にはあなたの上司や人事権を持つ人物に、部下の異動を相談するのです。
客観的事実として「無能な部下が部署のパフォーマンスを落としている」「顧客・取引先に迷惑をかけている」「教育を施しても全く改善が見込まれない」と相談すれば、考慮してくれる可能性が上がります。
まとめ:無能な部下を持ったら
最後に、無能な部下を持った時の対処法をまとめます。
- 育てる
- うまく使う
- 放置
- 異動させる
無能な部下を持った時は、はじめが肝心です。
放置するとどうしようもなくなってしまいます。
無能な部下を持った時は、まずはこの記事で紹介した方法を試してみましょう。
多少事態は改善されるはずです。幸運を祈ってます。