異動後や転職後にすぐキャッチアップする方法

2019年6月26日

異動や転職が決まり新しい環境に不安を感じる人は多いと思います。

新しい環境に身を置いたがなかなか慣れず焦りを感じている人も多いでしょう。

私は新しい環境においてキャッチアップする能力が高いようで、

周りから「覚えがいいね」や「まだ来てから3ヶ月しか経ってないの!?」「(良い意味で)配属されて半年とは思えない」とよく驚かれます。

今回は異動や転職などで環境が変わった時に周りに追いつき、いち早く戦力になるコツをご説明します。

ご紹介するコツは下記4点です。

  1. 事前に知識を仕入れる
  2. 全体感を掴む
  3. 自分に情報が流れる環境を作る
  4. フィードバックをもらう

事前に知識を仕入れる

異動前や転職前にあらかじめ勉強しておく人は多いでしょう。

ポイントはその勉強が的外れなものにならないよう、「実際にそこで働く人にどういう知識が必要になるか聞く」ことです。

これを疎かにすると関係のない勉強を続けることになり時間の無駄となります。

私の失敗談ですが、とあるメーカー営業部への異動が決まった際、担当することになる業界について勉強しました。

業界の構造がどうなっているのか、それぞれの顧客がどういった製品を出しているのか、強みと弱みは、といったことを中心に勉強しました。

しかし必要だったのはよりミクロな視点で、扱う製品自体の特性や製品が業界全体の中でどういう役割を担っているのか、という知識でした。

全く役に立たなかった訳ではありませんが、貴重な時間を費用対効果の小さい勉強に捧げてしまい非常にもったいないことをしました。

ストレートに「どういう知識が必要になりますか」「何を学んでおけばよいですか」と聞いて効率的に必要な知識を習得しましょう。

全体感を掴む

新しい環境に飛び込んで間もない時は仕事に対する全体感がありません。

だから何をしたらいいか分からないし、何をしていいか分からなくなるのです。

仕事の全体感を把握しているとは、「業界や製品に関する体系的な知識を身につけている」、「自分の仕事が全体の中でどういう位置づけでどういった意味を持つのかを理解している」状態を指します。

職場のベテランはどんなことが起きてもほとんど動じず直ぐに対処法を思いつき行動に写せているかと思います。

これはその人が仕事の全体感をつかめているからなのです。

全体感がつかめると、Aの場合はBをするといった具体的な事例集でなく、初めて経験する事象が発生した場合にも応用が効くため対処することができます。

いち早くキャッチアップするにはこの全体感を掴むことが重要です。

この全体感を素早く掴むコツをお教えします。

入門書を読む

自分が関わる業界や製品に関する入門書を読みましょう。

入門書は、平易な言葉で分かりやすく説明されているので、初学者でもすんなり学ぶことができます。

また入門書は情報が体系的に整理されているため、全体感を養うのに最適です。

入門書で、ごく初歩的な知識でも体系的に学んでおくと、OJTで学ぶ知識経験の吸収速度が桁違いに上がります。

深く狭く学ぶより広く浅く学ぶ方がキャッチアップが早くなります。

とにかく質問しまくる

入門書で体系的な知識を得た後に、分からない部分や足りない部分を穴埋めするイメージです。

ツリー状になっている知識体系に足りない部分を補完したり、もっと必要な知識を深堀りするために、上司同僚後輩に気が済むまで質問します。

これほどしつこく質問できるのは新人の特権です。聞けるのは最初だけです。

ただしこの質問にはコツがあります。

1つは、「まとめて質問する」ことです。

ことあるごとに小出しに質問されると、周りも仕事で忙しいのでさすがにイライラします。

私のおすすめは、「質問しまくれるセッションを作る」ことです。

30分から1時間ほど時間をもらい、自分の分からないこと、知りたいことをとにかく質問できる場を作ってもらいましょう。

2つ目のコツは、「質問の前に、仮説を立てておく」ことです。

少ないながらも自分の中で構築されつつある知識体系を使って、「こうではないか?」という仮説を立ててから質問しましょう。

極力「こう考えているが、合っているか?」というYes/Noで答えられる質問にしましょう。

質問される側にとっても親切ですし、質問する側にとっても効率的且つより的確に情報収集することができるためです。

「Aという場合はどうしたらいいですか?」と質問すると相手の回答も抽象的でぼんやりしたものになりがちです。

「Aという場合はBという理由からCという対応をする、と考えたが合っているか?」と質問すると、

自分の頭で考えているため、自分の思考、行動の質が上がり全体感の養成に効果的です。

未知の事象に対する対応力も強化されます。

仮に自分の仮説が間違っていても、相手の質問への回答は、なぜ間違っているのか?というWhyへの答えを提供してくれます。

「これはなに?」「どうすればいい?」というWhatやHowよりも、理由や原理原則というWhyの方がより包括的で応用の効く知識となります。

自分に情報が流れる環境を作る

異動や転職仕立ての頃は、担当を持ったとしても、誰かがサポートにつくものです。

顧客や取引先、社内の関係部署は、習慣や「どうせ分からないだろう」という不安から、つい前任の担当者にメールや電話をします。

しかしこれではいつまでたってもキャッチアップできません。

これを全て自分に一番先に情報が入るようにします。

担当が変わったということを徹底的に関係各所に知らせます。

メールや電話など積極的に自分から連絡をとり、自分が担当であると意識づけさせることも有効です。

関係各所から問い合わせなどがあり即答出来なくても、「確認して連絡する」などとやり過ごせば大丈夫です。

担当する仕事に関する全ての情報が自分に回ってくるようになると、急速に全体感が養われ、みるみる成長していきます。

人づてでなく直接自分に情報が入ってくるため、より主体的に考え行動するようになります。

知識情報だけでなく、経験もより多く積めるため更に成長が加速します。

フィードバックをもらう

会社員はそれぞれ求められる役割があります。

自分が間違った方向に進んでいないか確認する、

間違っていればそれを軌道修正するために周りの人からフィードバックをもらいましょう。

何もいわずにフィードバックをしてくれる良い上司がいれば良いが、いなければ単刀直入に聞くのが良いです。

「何か学ぶべきことはあるか」「もっとこうしたら良いと思う点があれば教えて欲しい」「改善すべき点はあるか」

こうした質問を通して自分の進むべき方向を確認しましょう。

より効率的に成長することが出来ますし、良いフィードバックをもらえれば自信に繋がりモチベーションアップとなります。

まとめ

異動や転職前後は凄く不安でストレスですよね。

異動や転職直後でその人の印象が大きく方向づけられてしまいます。

いち早く戦力となりチームに貢献することで、「仕事ができるやつ」という認知を作り上げましょう。

そうするとますます仕事がスムースに進むようになり、楽しく且つやりがいを持って仕事が出来るようになります。

今回ご紹介したコツをぜひ実践いただき、いち早く戦力となり、楽しくやりがいを持って仕事しましょう!

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